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古典以外で読むべき本について

その他
07 /03 2013
読書の夏ということで、最近の読書についての気付き。


基本的に、古典を中心に読んでおけば間違いないという考え方には変化はない。
それは、古典は長き時代の淘汰圧の中で残っている以上、本質的で普遍性が高いことが書いてある可能性が高いという考えに基づいている。
しかも、ありがたいことに、異様に安い。
例えば、岩波文庫で1000円を超えるものは殆ど無いし、古本屋さんでは100円ぐらいで売っている時もある。
この対費用効果を考えると、とてもじゃないが新刊を買う気がしない。
特に、ビジネス書の大半はゲームの攻略本みたいなもので、仕事での問題に対する解答が載っているだけで深みがない。
ゲームの難易度は下がるが、面白みや気づきは失われる。


それが故に、読むべき本は古典だけで十分だと考えていたが、実は新本の中にも、時折読むべき本が存在することが解った。
それはどういうものかというと、著者の主張が古典に基づき、尚且つ、それに自説を加えているような本だ。
最近読んで面白かったのは、「弱者の兵法」と「正しい判断は最初の3秒で決まる」の2冊だ。

前者の「弱者の兵法」は、楽天元監督の野村克也さんの著作だ。
ノムさんの本は以前にも読んだことがあったものの、当時の自分が古典作品の知識に乏しく、適切に評価できていなかったが、今は多少は理解できているつもりである。
ノムさんの考え方は、論語に代表される東洋思想に大きな影響を受けていらっしゃるようである。
作品全体にそれがにじみ出ており、例えば中国故事が端々にでてくることからも、それが伺える。
タイトルに兵法の文字を使ったのも、孫子を意識してのことなのかもしれない。
論語を現代に応用した場合の実体験からの訓示であるから、その重みは「もしドラ」の比ではない。
新たに買う価値は十分、もし古本屋で見かけることがあれば、即買いすべき本だ。

後者は、プライベート・エクイティ・ファンドで活躍されている慎泰俊さんの著作だ。
今までの作品もそうだが、慎泰俊さんの作品は、古典からの引用が多い。
「じゃあ、自分独自の考えは少ないんだね」ということではなく、ご自身の考えを裏付けるものとして古典を引用している感じだ。
これは2つの点で、大きな意味があると思う。
1つは、古典と共通する考えを示すことにより、普遍性があることのシグナルを灯すことである。
新本とはいえ、今だけではなく今後も古びない考えである可能性が高いことを示している。
もう1つは、この考えは自分だけのアイデアではないという謙虚さを示すことだ。
アイデアのオリジナリティは悪魔の証明であり、どこまでいっても理論的な証明は無理である。
真実は、発案者本人しかわからない。
また、アイデアの発案者ですら、オリジナルだと思っているものが、昔見聞きしたものそのものであったりすることもある。
少なくとも、影響を受けていることは確実であり、それらを全く受けていない人間は皆無である。
それを考えると、アイデアというものは、どこからが自分のものでどこからが他人のものなのかの境目は、オリジナルだと思われるものでさえ、極めて不明確だ。
それ故に、その影響因子を提示することは、パクリ全盛のこの世において、謙虚さという大切な美徳を提示していると感じた。

上記2冊の内容については、ここでは触れないので、気になる方には、ぜひ読んで頂きたい。

ちなみに、慎泰俊さんはまだ32歳とは思えない成熟した文章を書くので、今後も要注目。
旧ブログにも、素晴らしい文章がたくさんある。
(もちろん新ブログもそうですが、先ずは旧ブログを推します。)
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