雑多に、思いつくままに


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このテーマは賛成派vs反対派でそれぞれの都合のいいデータしか見ていないので、コミットするだけ時間の無駄となり、個人的には「触るな危険」な気がします。
ただ、輪島市生まれ輪島市育ちで、東北に住んでいる人間はかなり少ないと思われるので、このテーマで文章を書くことも一定の意味があると考えて書きます。
あと、市議の決定に対する評価にも違和感がありますので。


結論から言えば、宮古市のがれきの受け入れについては賛成です。
理由は、4つ。


1.宮古市のがれきは放射線量が低い
2.低線量被曝によりガンとなる可能性は、極めて低い
3.放射線はガンの要因の一つにすぎない
4.輪島市長を含めた市議のプロセスは評価できる


1.宮古市のがれきは放射線量が低い

今回のがれきの提供先である宮古市は、福島第一原子力発電所からは、極めて離れたところに位置する町です。
直線距離にして260km以上あり、輪島市から京都市までは行きませんが、それに近い距離があります。
1206183.jpg

1206182.jpg
この事実をまず確認する必要があります。

ただし、離れているというだけでは、放射線が検出されないことの保証にはなりません。
そこで重要になってくるのが、放射線量のモニタリングです。
現在、宮古市ウェブサイトによれば、放射線量は以下のとおりとなっております。
1206185.jpg
原発からの距離だけではなく、こちらの数値から判断しても、宮古市は危険性はほとんどないと言えるでしょう。
余談ですが、自然放射線量は西日本の方が高く、輪島市の放射線量は上記の数字よりも高いです。
輪島市のそこら辺の土の方が、放射線量は高い数値が出ることもありえます。
東北電力のウェブサイトから持って来ました。)
1206184.jpg
※単位が異なるので一応換算しておきますと、例えば、0.07μSv/hは下記のとおりとなり、宮古市の方が輪島市よりも放射線量が低いです。
このサイトを使いました。
1206186.jpg


2.低線量被曝によりガンとなる可能性は、極めて低い

低線量での被曝に関しては、科学的には意見が分かれているところではありますが、悪影響がないという意見の方が強いようです。
個人的には、下記の理由から、低線量被曝は安全だろうと考えております。

A.世界には自然放射線量が結構高いところがあるが、そういったところでもがんの発生率が有意に高いわけではない。
参照 http://www.taishitsu.or.jp/genshiryoku/gen-1/1-ko-shizen-2.html

B.特に御用学者(?)なども存在せず、ポジショントークをするとは思えないMITのレポートでも、低線量の被曝は無視できる上に、蓄積しないと言っている。
(ただし、マウスの実験なので、そのまま人間に当てはまるわけではないでしょうけど。今後の論文・報告に注目しましょう。)
参照(英語) http://web.mit.edu/newsoffice/2012/prolonged-radiation-exposure-0515.html

C.チェルノブイリ事故での放射線による被害は、急性放射線障害(極めて短時間に大きな放射線を浴びる事による障害)により28名の死者であり、低線量での有意な障害は見られない。
参照(英語) http://www.eoearth.org/article/Health_effects_of_the_Chernobyl_accident

低線量でのリスクがゼロとはいえないけれども、今回の宮古市のがれきについては、そのリスクは極めてゼロに近いと考えられます。
(そもそも、リスクゼロなんて世界は、地球上には存在しません。)


3.放射線はガンの要因の一つにすぎない

放射線が怖いのは、それが細胞内のDNAを攻撃して、変な細胞(がん細胞)をわらわら生み出してしまう危険性があるからです。
ただ、注意しなければならないのは、DNAを攻撃するものは、何も放射線だけではありません。
よく言われるのは、タバコや酒ですが、食生活やストレスも大きく関わってきます。
また、アメリカ人に比べて日本人は胃がんの発生率が有意に高かったりしますから、よく噛んで食べることも意外と重要かも知れません。
植物性タンパク質と動物性タンパク質で言えば、動物性タンパク質の方が消化の負荷が高いですから、植物性の割合を増やすとともに、動物性のタンパク質は肉よりも魚の方が良いとも言われています。
焼肉パーティーで、低線量の放射線を云々言うのは愚の骨頂だと思います。
(食べ物に関しては、諸説あるでしょうから、各自で勉強しましょう。個人的には、「病気にならない生き方 -ミラクル・エンザイムが寿命を決める-」という本が参考になりました。)
写真120618
低放射線のがんリスクは、タバコ・酒・よく噛まない食生活・肉・牛乳よりも、低いとさえ考えられます。


4.輪島市長を含めた市議のプロセスは評価できる

この文章では、当たり前のように「がれき」という言葉を使ってきましたが、この言葉は非常に便利であると同時に、本質を見えなくする危険性があります。
本当は使わないほうがいいのですが、文章を書く上では有効ですので、便宜上使いました。
がれきについては、元々それらが何だったかを考える必要があります。
その多くは、人が住んでいた家、そしてその中の家具などでしょう。
大切な家だったことはもちろんですが、そこに住む子供の机もあったことでしょう。
嫁入り道具としてのタンスなどもあったでしょう。
田舎が多いことを考えれば、そういった昔ながらの慣習由来のものは、意外と多かったりするかも知れません。

遠くはなれたところから見ると、「東北のがれき」で終わってしまいますが、それぞれのがれきには本来それぞれの役割がありました。
「そのひとつひとつを思え!」というのは難しいにしても、どの自治体のがれきも同じくして十把一絡げと見るような見方には与することはできません。
今回、輪島市が受け入れることを決定したのは「宮古市のがれき」であることを今一度確認する必要があります。
被災地全体で見れば、おびただしい量のがれきが出たわけですから、これらを一日でも早く処理することは、復興においては極めて重要です。
ベストなのはその地で処理することですが、それがかなわないから受け入れをお願いしていることを知って下さい。
もちろん、がれきを受け入れる場合には、その自治体に住む人々の安全が前提となることは自明です。
そして、輪島市の判断として、福島第一原発から大きく離れている宮古市のがれきを受け入れるという判断は、極めて英断であると思います。
「復興を一刻も早く進めるためにがれきを受け入れるべきだ。」
「市民を危険に晒すことはできない。」
この2つのジレンマの間で、よく落とし所を見つけたものです。

受け入れを検討した後に、市長(市議会議員かな?)が名取、石巻、女川などに視察に来た上での決定だと聞いております。
別に受け入れるなんて言わなければ、市民からのバッシングに会うこともなかったでしょうし、車に「しちょうころす」とイタズラ書きされることもなかったでしょう。
それでも、ただのネットを通したような情報ではなく、自分の目と耳を信じた決定に、私は心から敬意を表します。
被災地の1人として、感謝致します。
本当にありがとうございます。


以上より、がれきを受け入れることに賛成です。
メディアの話はそのまま受け入れてしまいがちですが、メディアの話からは事実だけを抜きましょう。
「誰かがこう言っていた」という情緒的判断ではなく、自分の頭を使って判断することが重要ではないでしょうか。


おまけ

もし受け入れることになった場合は、修学旅行で東北に来るといいのではないでしょうか。
そして、見聞きしたことを踏まえて、議論して欲しい。それが無理でも、せめてレポートは書かせて考えるキッカケは与えて欲しいです。
まだ多感な時期だからこそ、考えるべきことがあるようにも思います。
一次情報は決定的に超重要で、そこから何を考えるかが、これからを生きていく子たちにとって大切だと考えます。
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【2012/06/17 23:54】 | その他復興関連・地域づくり
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