【書評】心が喜ぶ働き方を見つけよう

その他
05 /20 2012
今年は雄勝町から一年が始まりました。

同町に雄々しくそびえ立つ、硯上山(けんじょうさん)から眺めた初日の出。
硯上山の山頂から望む初日の出
その後には、お餅もつきました。
オーガッツの餅つき
ついているのが伊藤浩光さん(オーガッツ代表!)、こねているのが立花貴さんです。
この餅、旨かったなー!!

さて、それはさておき、その立花貴さんが本を出されました!
じゃーん!!
写真0521
(「Fのさかな」は、立花さんの本とは一切関係がありません。念のため。)

立花さんは東京暮らし(実家は仙台ですが)をされていたところ、震災後には石巻市雄勝町に住民票を移されて、今現在は雄勝ガッツ集団「オーガッツ」の一員として奮闘されています。
今までには全く漁師の経験はなかった中、新人漁師としての一歩を踏み出されました。
また、従来の食品会社でのキャリアの経験を活かし、オーガッツの販路拡大やブランド化などでも一役買われています。
つまり、従来とは異なる新たな漁業を創るためのマネジメント面も担っていらっしゃり、そちらも含めて表紙には「事業家・漁師」とありますね。
そして、東京↔雄勝間を年間120往復されて、のべ700人の仲間を雄勝へいざないました。

立花さんは、震災後に何を思ったのか?
何故、雄勝に住民票を移したのか?
これから雄勝をどうしたいのか?
その志のルーツ、伊藤さんとの出会い、オーガッツにかける想い・・・
男・立花貴について余すことなく記されており、「グッとくる」(←立花さんのキーワード)こと間違い無しの内容です。

立花さんは決して口数は多くないだけに、執筆という手法はお誂え向きに感じます。
うちに秘めたる熱い想いが、ひしひしと伝わって参りました。
立花さんの行動力の原点がお母様にあるというエピソードも、グッときました。
また、立花さんご自身はもちろんのこと、雄勝の情報発信という意味でも、この著作が持つ意味は大きいでしょう。

個人的には、伊藤さんとの出会いが、特に共感致しました。

・・・定期的に仙台で開催されていたNPO団体の連絡会議に、僕は参加していた。そこに、髪もひげもボサボサの伊藤さんが、いかにも漁師らしいつなぎスタイルで現れたのだ。憔悴しきったその表情から、雄勝の町の過酷な状況を察することができた。雄勝に届ける食料と支援物資を、仙台まで取りに来たのだという。打ち合わせも終盤の頃、伊藤さんはこう切り出した。
「俺は雄勝で漁師をやってる。家も、船も、漁具も、加工場も、全部流された。借金だけが残った。でも俺は、これから新しい漁業をやるんだ。雄勝町のため、日本の漁業のためにまったく新しい漁業をやるんだ」
(P.114~P.115)

まだ3月も終わりの頃に、既に海に気持ちが向いていた一次生産者は稀有な存在だったと記憶しております。
同じ月の11日午後2時46分で止まったかのように見えた時計の針を、必死で動かそうとする伊藤さんの熱い情熱に、グッときました。
それはまあ・・・惚れますよね。解ります、多分。
自分も似たようなクチですから。


そろそろ雄勝は、昨年末に行ったホヤの種付けの結果がわかる頃合いでしょうか。
オーガッツ主催のそだての住人イベント(オーガッツの漁業体験イベント)で殻の投入をやったんですよね、上手く育ってるのかな・・・?
くーっ、見に行くっきゃねぇ~か!

雄勝の今後ますますの発展をお祈り致します!!
そして、七ヶ浜も負けねー!!

とにかく、皆さん読んでみて下さい。
僕の書評は主観バリバリですが、アマゾンレビューでも、評価は極めて高いです♪
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