【書評】俺は中小企業のおやじ

書評
11 /08 2010
6月のインド旅行で印象に残ったことの一つは、『スズキの車が多い』ということです。
それは感覚的なものではなくて実際に数字として表れており、インドの自動車シェアの5割以上!
インド自動車シェア
ネット海より
スズキ、スゴイ!!
そんなワケで、このスズキの社長の本は、前から読みたかった本でした。
スズキ社長本
以上のようなこともあり、インドの章がとても面白かったです。
2つほど、特に参考になりました。


1。空気を読む気がない

インドは、一般的にはカースト制が企業の空気にも影響しています。
仕事中に、異なる階級同士でのコミュニケーションは基本的にない様子。
一方、スズキは、幹部の部屋も食堂も、役職問わずにワンフロア。

この場合、『郷に入っては郷に従え』なんてことわざもありますから、インドの文化に従うのも一つの方策かと思います。

が、・・・

社長は、カースト制なんか全く無視。
インドの会社でも、日本のやり方を通しました。
幹部室の壁は取っ払い、昼食もみんなで一緒に食べる。
そんな事態に最初は馴染めなかったインド会社の上役も、次第に慣れていくから面白いものです。
この辺りの辣腕っぷりは、自身が社長になってから会社の規模を10倍にしているだけのことはあるなー、と感じました。
(ちなみに、中小企業なんて言っていますが、今年の利益はトヨタとあまり変わらないっぽい)


2。流れをしっかり読む

その場限りの空気は読みませんが、時代の大きな潮流をしっかり読む辺りは素晴らしいです。
そもそも、インド市場の開拓は、インドが市場経済化する90年代よりも前の1982年から行っています。
当時は、ちょっと高級目の車しか走っていなかったのですが、
『これだと庶民は手が出ないなー』
と感じて、アルトを投入。
売り出した直後から飛ぶように売れて、今では小さめの車(スズキのアルト、ワゴンR、タタ・モーターズのナノぐらいの大きさ)が市場の7割ぐらいを占めているそうです。


名だたる経営者は、時代の流れは読んでも、空気は読まないのかもしれませんね。
空気を読もうとすると、肝心な経営的な判断が鈍りそうな感じがします。
繰り返しになりますが、カーストを無視したところは、本当にスゲーと思いました。


追記

最近は、日本のトヨタ、日産、ホンダ、アメリカのGM、クライスラーなど、名だたるブランドが入ってきて一気にメジャーリーグになったインド自動車市場ですが、恐らくスズキの優位はしばらく続くのではないかという気がします。

1。次世代技術が生きないから

ところで、これは旅で感じたのですが、インドはやたら停電が多い!
つまり電気インフラが全然追いついておらず、インド政府自体、インフラの整備とかやる気無さそうな気がします。
(多分、インフラ全体そんな感じ。首都デリーでも、道路工事が中途半端なまま放置されているところがたくさんありましたし、ワールドゲームス直前に大きな箸が崩落したりとかありましたしね。)
つまり、ハイブリッドのような先端技術を生かしたくても生かせません。

2。小さい車のほうが快適だから

あと、インドは道路もすっごいごちゃごちゃしてます。
そのくせ、車線はないし、信号は少ないし、人は適当に横断してるし・・・

(1分30秒から1分50秒あたりがウケる)
あんまりデカイ車だと、するするーっと運転できなくてストレスが溜まりそうな気がします。
小さい車がウケるのは、価格もさることながら小さいことその者が評価されているような気がしますね。

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