ツッコミの戦略

その他
01 /20 2010
お笑いにおけるツッコミとは、何なのか。

まず、その役割は何なのか。
一言で言えば、通訳だろう。
つまり、ボケの笑いをより多くの人に、より分かりやすい形で、伝えることである。
たとえば、お笑い番組を見ている人の中には、ボケだけでは笑いどころが分からない人もいるだろう。
そんな人にとっては、ツッコミがいるおかげで安心して笑うことができる。
『ここ、笑いどころですよ!』というシグナルを、ツッコミが出してくれるからだ。

それでは、ツッコミはどういった手法でボケを通訳しているのだろうか。
いくつかあると思うが、そのうちの多くは、『共感』を『先取り』する方法によってなされる。
ボケはその名の通りボケであり、一般的な考え方とのズレを生み、見ている人は違和感を感じる。
それに対して、ツッコミがそのズレを修正することにより、見ている人の違和感は共感に変わるのである。
時間がたてば、ツッコミがいなくともズレは修正されるであろう。
そのため、ツッコミはより早くズレを直す必要があるというわけだ。

ここで重要なのは、ボケが浅いとズレも浅いということだ。
そのため、見ている人はツッコミが来る前にズレを修正する可能性がある。
よって、ツッコミが共感を先取りするためには、

1.浅いズレが修正される前に、スピーディーにツッコむ
2.ボケが深くズラし、ツッコミが分かりやすく修正する

この2つが考えられる。
ただし、1.の場合のように素早くツッコむ場合には限界がある。
あくまでも、お笑いはコミュニケーションを見て楽しむものだから、その前提を崩すような不自然なスピードでツッコんでも共感が生まれることはない。
そのため、漫才などでも後半の盛り上げどころでは、ある程度の深いズレ、つまり2.のボケとツッコミのセットが必要になってくる。


まとめると、
・ツッコミの役割は、ボケを通訳すること
・ツッコむ方法は、共感を先取りすること
・ボケが浅すぎると、ツッコミのしようがない。

次回は、ボディランゲージによりツッコむことの意義を考えたい。
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